婚活中の人に読んでほしい一冊
2019.12.17
彼女はもういないのかと、ときおり
不思議な気分に襲われる……
「男子の本懐」「落日燃ゆ」「官僚
たちの夏」「指揮官たちの特攻」な
ど気骨ある男たちを主人公に、数多
くの経済小説、歴史小説を生み出し
てきた作家 城山三郎。
そんな彼が最後に書き綴ったのは
終戦から間もない若き日の出会い、
大学講師をしながら作家を志す夫と
それを見守る妻がともに家庭を築く
日々、そして病による別れ……
城山の仕事ぶりを優しく見守り、い
つも寄り添う妻のエピソードが笑い
と涙を誘います。
城山の没後に発見された感動と感
涙の城山夫妻の深い絆の記録
「そうか、君はもういないのか」
夫婦とは、家族とは何かを考えさせ
てくれるお勧めの良書です。
婚活している人にはぜひ読んでほし
い一冊です。