最大の難関 三回目のデートまで
2019.06.04
パーティやお見合いで出会い、一回目で
その半分がダメになります。一回目でダ
メになる場合は、イメージしていた人と
まったく違っていたとか、生理的に受け
付けないといった原因です。
二回目に進む場合は、一回ではよくわか
らないので、もう一度会ってみるという
場合と、一回目は高揚感や緊張感があり、
そのままの勢いでいく場合があります。
ただし、二回目は冷静になっているので
気持ちが盛り上がらない場合が多いよう
です。その結果二回目でさらに半分が終
わってしまいます。
つまり、交際三回目までたどり着くこと
はものすごく大変なことなのです。です
から私どもの相談所では、この三回目ま
でを一番繊細に臨むことをお見合いの前
に伝えています。
特に女性は第一印象でお相手を直感的に
判断する傾向があり、その印象を覆すの
は至難の技です。
三回目の交際までたどり着ければ大した
ものです。ここまでくれば多少の人間関
係は出来上がっています。そこで私ども
の相談所ではルールとして、お相手に対
して、どうしても告げておかねばならな
いハンディを三回目でカミングアウトす
ることを義務づけています。
例えば精神的な病、病気や手術の経験、
婦人病のこと、借金、宗教、親との同居
が必要など、今の自分が抱えているハン
ディを、包み隠さずお相手に告白するの
です。
驚くかもしれませんが、多くの場合、そ
れらを受け入れる場合の方が多いのです。
うつ病の女性が、自分の病気のことを彼
に伝えると「よくいってくれたね」とい
う返事が返ってきました。二人はその後
に結婚してお子さんまでもうけて幸せに
暮らしています。
統合失調症の男性も正直に彼女に伝え、
全てを彼女が受け入れてくれ結婚、彼が
家庭内のことを切り盛りして、忙しい彼
女の仕事を支えています。
また、心臓の大手術をした女性は、新た
な出産は命の危険があり、子供ができな
いことを彼に伝えました。すると彼は、
「今いるあなたの娘を二人の子供として
育てればいいじゃないか」と言ってくれ
たのです。今では本当の親子以上に仲良
く三人で暮らしています。
脳腫瘍の大手術をした女性は、手術のこ
とを彼に告知しました。彼は正直に話し
てくれたこと、彼女がそんな大変なこと
があったにも関わらず明るく元気に生き
ている姿を見て、なおさら彼女のことが
好きになってしまいました。そして彼の
転勤を機に結婚を決意したのです。
いい男がいないと言われている昨今です
が、パートナーをしっかり支えるたくま
しい男性もたくさんいるのです。
女性は好きになるとすべての条件がふっ
飛んでしまうようです。転勤族は絶対に
嫌だと言っていた女性たちは静岡へ、
徳島へ、北海道へとフィアンセと旅立っ
ていきました。
また、ご主人の親との同居をいきなり受
け入れた女性も三人いました。女性の腹
のくくり方は、男性以上かもしれません。
そんな多くのカップルを見ていて私は
思うことがあります。結婚は二人で幸せ
になろうというよりも、二人で苦労を共
有してのり越えていこうという覚悟の方
が重要だということです。要はこの人と
なら大丈夫という直感こそ大切なのです。